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 ■ごあいさつ
 
想 い は “ 第 二 の 創 立 ”
─ 会長就任の挨拶に代えて ─
 
 

去る5月18日、草津における第26回全国大会に先立つ理事会および総会で、

新しい体制が決まり、私が会長の責を負うことになりました。

もとより浅学非才、その任に耐え得るか自信を顧みて躊躇するところであり

ますが、スクリーン印刷業界の現状を憂うべき時、たとえ少しの力でもお役

に立てるなら、今まで蒙った多大なご恩に少しでも報いることが出来るかと

お引き受けいたしました。

昭和32年、私が26歳のとき、地方公務員をスピン・アウトして、飛び込んだ

スクリーン印刷の世界ですが、以来40年、スクリーン印刷自体も業態も

大きく変貌を遂げてきました。

一商品であっても、商品のライフ・サイクルがあるように、ひとつの企業や産業、

あるいはひとつの文明にも興亡の歴史があり物語があります。

種が根付いて芽を出す萌芽期から、成長期を経て成熟期を迎え、やがて衰退して

いく過程は、長短はあるものの、逃れ得ない宿命であることに変わりありません。

わが愛すべきスクリーン印刷業界が、今どの辺にあるのかは、おかれている立場や

経営環境、あるいは過去の集積として蓄えられたパワーの差などで、かなりのバラ

ツキがあろうかと思います。

いづれにしても予断を許さない緊張状態にあること、且つ先行きの見えない不安定

な状況下にあることに異論はないでしょう。

しかし、衰退期にあるなどとは決して思いません。

確かに、時代の大転換という地震がグラグラッと来て、地盤は沈下しました。

それは私たちの業界だけでなく、日本のあらゆる産業がその洗礼を受けたのです。

並の地震と違って、今回は烈震とか激震という地殻変動ですから、

余震だって長く続きます。

破談された地殻が、収まるところに納まるまで安定しない道理です。

売り上げは上がらない。利益は出ない。受値は下がり放題。こんな状態が何年も

続くと、経営者は気持ちが萎えます。悲観に傾くものもある程度止むを得ません。

けれども、だから将来がないと断じるのは、見当違いもいいところ、

短絡に過ぎます。

地震で倒壊した街も、整理されて新しい街が出来ていきます。それと同じに、

スクリーン印刷も、今までと違った考え方の市場が生まれて来るでしょう。

その今までと違った考え方とは何なのかを明らかにしていくのが連合会の役割だと

考えています。

業界の転機は、連合会の転機でもあります。創立以来26年間、時に応じて組織と

しての仕事してきましたが、近年は、全くゆとりのない財政が充分な活動を

許さない状況が続きました。

この辺で、ジリ貧のマンネリ化に歯止めをかけ、私たち新生のキッカケを

掴みたい!と強く願っています。

 
 

全日本スクリーン印刷協同組合連合会
会長  内田徳男
 
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